物流用語として使用される「ダブルトランザクション方式」について、解説しています。
(英語:Double Transaction System)
ダブルトランザクション方式とは
ダブルトランザクション方式とは、保管ロケーションをストック用とピッキング用の2つのゾーンに分けて保管・ピッキング作業を運用する仕組みをいいます。
「ダブルトランザクションシステム」や、「ダブルトランザクション」とも呼びます。
物流センター内における保管効率と作業効率はトレードオフの関係性にありますが、ダブルトランザクション方式は、そのトレードオフを解消し、全体効率を向上するための対策として有効です。
各ゾーンの役割
ストックゾーン
ストックゾーンは、主にパレットなどの大きい荷姿で在庫を保管し、パレット・ケース単位などの大ロットの出荷オーダーへの対応や、ピッキング用ロケーションへの補充のためのピッキング作業を行います。作業頻度が低いため、通路幅を狭くするなどして保管効率の最大化を図ることが可能です。
ピッキングゾーン
ピッキングゾーンは、主にケースなどの単位で一定量の在庫を保管し、ピース単位などの小ロットでの出荷のためのピッキング作業を行います。通路幅や作業スペースに余裕を持たせることで作業効率の最大化を図ることが可能です。
ダブルトランザクション方式の運用パターン
ダブルトランザクション方式には、ゾーンを2つのエリアに平面で分けて運用するパターンと、同一エリアの中で立体的にゾーンを分けて運用するパターンの2つがあります。