物流用語として使用される「物流」について、解説しています。
(よみ:ぶつりゅう、英語:Physical Distribution)
物流とは
物流とは、「物的流通」の短縮語として誕生した用語で、流通のうち、モノに関する各種機能(保管、荷役、輸送など)を統合した概念及び各種機能の総称のことをいいます。
モノを提供している企業においては、モノが顧客に届いてはじめて売上となるため、物流は企業にとって欠かすことのできない活動であり、そのコストの占める割合からも企業の競争力を左右する重要なものでもあると考えられています。
物流5大機能
企業の物流は、主に次の5つの機能から構成されており、これらを総称して物流5大機能といいます。
①輸送
自動車や鉄道、船舶、飛行機などによって、モノを移動させること。
②保管
モノを物理的に保存し、管理すること。輸送が「空間的移動」であることに対して、保管は「時間的移動」であるともいわれる。
③荷役
輸送や保管に付随してモノを取り扱う作業のこと。モノの積卸し、運搬、積付け、入出庫、ピッキング、仕分け、荷揃えおよびこれらに付随する作業を指します。
④包装
モノの輸送や保管などにあたって、モノを保護するために、材料や容器によってモノを包むこと。包装には、外装、内装、個装の3種類が含まれる。
⑤流通加工
物流の過程の中で、モノを販売可能な状態にするため、またはモノに付加価値を与えるための各種作業のこと。例えば、アパレル製品の場合は、値札付け、しわ取り、検針などの作業がある。